こんにちは、しょみんです。
ゲーム実況を始めて、半年ほどが経ちました。いくつか動画をあげていると、コメントをもらうときがあるのですが、つい最近いただいたコメントで、
「肉声じゃなくてゆっくりで実況すればいいのに」
というものがありました。
基本的に私の実況は肉声とゆっくりボイス、いわゆる音声合成ソフトでの声を併用して実況を行っていました。
ゲーム実況を始めた初期のころ、ゆっくりで実況をやっていくか肉声でやっていくべきか悩んだ時期がありました。
その時は、とある理由(後ほど説明します)から肉声を選択したのですが、今ではゆっくり実況の方が自分には適しているのではないかと思っています。
今回は、ゆっくりと肉声、どちらがよりゲーム実況に適しているのか、考察していきます。
目次
ゆっくり実況とは?
まずは、ゆっくりを知らない人のために、ゆっくり実況の意味を確認しておきましょう。
ゆっくり実況とは、
音声合成ソフトを使用してゲームの実況をするスタイルのこと
です。
私が作成したゆっくり実況動画があるので、参考にどうぞ。(ちゃっかり宣伝)
上記の動画のように、機械的な声でゲームの実況を行うスタイルのことをゆっくり実況と呼称します。
ゆっくり実況の特徴
意味を確認したところで、お次はゆっくり実況の特徴を説明していきます。
声が機械音声
1つ目の特徴は、実況内の声が機械音声であることです。
音声を作成するのに音声合成ソフトを使用するため、その音声はかなり機械的な音になります。
そのため、発声が聞き取りづらい、抑揚に違和感があるなど、肉声と比べると表現力が及ばない点があります。
セリフが後付け
2つ目の特徴は、ゲーム内の実況におけるセリフが、すべて後付けになることです。
ゆっくり実況を作成する場合は、ゲームをプレイしてからプレイ動画に対してセリフを後付けしていきます。従って、ゲームをプレイしている時のリアルな反応を取ることはできません。
こういった表現力の部分では肉声に及ばない点があるかもしれませんね。
しかし、セリフを後付け出来るということは、面白いセリフを構成して付けられるということです。
面白さを構成し、ゆっくり考えつつ動画を作りたい方は、ゆっくり実況が適していると言えます。
肉声実況の特徴
では次に肉声実況の特徴を説明していきます。
自分でゲームを実況
1つ目の特徴は、実況内の声が自身の声であることです。
肉声実況では、自分でゲームをプレイしながら実況をしていく必要があります 。
当然実況内の声は自身のものとなるため、不特定多数の人に触れるような動画の中に自身の声を入れたくないという方には不向きかもしれません。
しかし、個性を前面に押し出したい人にとってはこちらの方が適しているでしょう。
セリフは実況時の自身の声
二つ目の特徴は、ゲーム内の実況におけるセリフは実況時の自身の声となることです。
従って後からセリフを入れたりすることが困難になります。
しかし、ゲームをプレイしつつのリアクションというリアルな反応を取り入れることができるため、視聴者との共感性は高いと言えます。トーク力、リアクションに自信があり、ゲーム実況者として有名になりたい方は肉声実況が適していると言えます。
肉声とゆっくりの比較
さて、お互いのスタイルの特徴が上がったところで、この2つのスタイルを比較していきます。
実際にゲーム実況を行ったとき、スタイルによってどういった差分が出るのかを見ていきましょう。
収録準備時
まずは収録準備時にどのような差分が出るのかを見ていきましょう。
共通的に準備しなければいけないもの(画面キャプチャソフト、ゲーム本体など)は記載を省きます。
【肉声実況】
音声取り込み用の機材が必要
トーク内容をまとめた台本が必要
【ゆっくり実況】
音声取り込み用の機材が不要
トーク内容をまとめた台本不要
収録準備量はゆっくり実況の方が圧倒的に少ないです。
ゲーム中のトークの有無がダイレクトに作業量へ影響を与えています。資金の面でも肉声実況の方がマイクを準備する分かさばってしまいますね。
また肉声実況の場合、ゲーム中にトークする内容を事前にメモしておきたい人もいらっしゃるでしょう。
その場合事前に軽くゲームをプレイしておき、トークの内容を大雑把に洗い出すという作業も出てきます。
ゆっくり実況の場合はトーク内容は後付けで構わないので、事前にゲーム内容を把握する必要はありません。
従って、収録準備においては作業量・資金の面からみてもゆっくり実況に軍配が上がるでしょう。
収録時
お次は収録時にどのような差分が出るのかを見ていきましょう。
【肉声実況】
自身の声を収録する必要がある
【ゆっくり実況】
声を収録する必要なし
収録時の差分はもうこの一点につきます。そしてゆっくり実況の方が圧倒的に楽です。
どちらのスタイルも経験した身から言わせていただければ、収録作業の重みについては肉声実況の方が断然重いです。断言できます。では、そう断言する理由を述べていきます。
ながらプレイがきつい
肉声実況の場合、当然ゲームをプレイしつつ声を入れていきます。これが慣れていないと思った以上にきつい。なにかをしながらゲームをプレイすると、注意力が散漫になりプレイが雑になっていきます。結果、思った通りにプレイ出来ずいらいらがつのる。
これは本当にきつい。少し話が脱線しますが……私が実際にながらプレイをしてみて、滅茶苦茶きつかったゲームジャンルをお伝えします。
それは、音ゲーとアドベンチャーゲームです。音ゲーは、少しのミスが命取りになる短時間集中型のゲームです。それをトークしつつなんて無理無理。案の定私はミスを連発してしまいました。
また、アドベンチャーゲームの場合はストーリーに対し感想・ツッコミを入れつつ、かつ面白くゲームを進めていかなければいけません。必然的に語彙力が試されるわけです。
また、展開されるストーリーがあまりに平坦だと、何も話すことがなく無言…なんてことにもなりかねません。
初心者の方はこの2つのジャンルはいったん避けた方が無難です。
ちなみにお勧めはアクションゲームです。
アクションは絵的に派手なので映像だけでも面白く、また矢継ぎ早に様々なギミックが飛んでくるのでリアクションのリソースには困らないでしょう。お勧めです。
さあ、話が脱線してしまいましたが言いたかったのは、ながらプレイはめっちゃ難しいということです。
OP・EDの収録はとちったらやり直し
プレイ中のリアクション・トーク内容については自身の感じたことを素直に言葉で表現してあげれば問題ないです。言葉を噛んでしまっても、それが笑いや個性に繋がっていくときもあります。
しかし、OP・EDは違います。OP・EDって、視聴者へ伝えたいことがある場合がほとんどです。
例えば、実況をする上でのルール説明。こちらは動画の冒頭で視聴者へ伝える場合が多いですよね。
このように、明確に伝えたいことがあるパートは、とちってしまった場合相手に伝わりづらくなるため、収録のやり直しが発生する場合が多々あります。
こういった収録のやり直しも肉声実況ならではの作業の重みに繋がっています。
数時間ゲームをしながら一人でしゃべり続けるのがきつい
あなたは一人で画面に向かって話し続けられる人ですか?
これが肉声実況をしていて一番きついかもしれません。
ひたすら画面に向かってトーク、トーク、トーク。はい、めっちゃ疲れます。
まず、数時間自分から話し続ける事自体、日常生活ではあまりないことです。普段から慣れていないためか、喉がめっちゃ痛くなります。そしてゲームをプレイしつつのトークは思いのほか体力も消耗します。
しかし、トークをしなければ実況にはなりませんので、疲れても話し続ける必要があります。
んー、大変ですね。
正直、一人で話し続けなければいけないという意識があるだけで、ゲーム実況の収録が億劫になる場合もあります。
この話し続けることを億劫と思う気持ちが、さらに作業を重くさせています。
トーク中のネガティブワード禁止
ゲームをプレイ中、思わず悪態をついてしまうときってありませんか?
操作ミス、バグ、突然のアクシデントなど、ゲームをプレイしていると、いらっとする場面って多々あると思います。
そんなとき、思わず悪態をついてしまうときもあるかもしれません。一人でただプレイしているだけなら問題ないのですが、実況の場合だとこれはNGです。
なぜなら、視聴者を不愉快にさせるからです。
従って、実況をするならネガティブワードは禁止です。
プレイ中に普段の自分を抑えて、明るく振る舞っていく。
実況をするならば当然のスキルではありますが、これがプレイヤーの体力を蝕む要因となっている場合があります。
なぜなら、プレイ中に意識することが増えるからです。
明るく振る舞いつつネガティブなワードを出さないという意識が、これまた作業を重くさせていきます。
上記の理由により、収録時についても作業の重みという面からゆっくり実況に軍配が上がるでしょう。
編集時
さあ、お次は編集時にどのような差分が出るのかを見ていきましょう。
【肉声実況】
話す内容を作成する必要なし(既に収録済のため)
収録したトークの不要箇所をカットする必要あり
【ゆっくり実況】
ゆっくりが話す内容をツールで作成する必要あり
肉声の収録なしのためトークの不要箇所なし(トーク内容はこれから作成するため)
んー、編集時は五分五分といった所でしょうか。
まずは、実況内のトーク内容についての差分について見ていきます。
肉声実況の場合すでにゲーム実況動画の中にセリフが入っています。従って、トーク内容を改めて作る必要がありません(どうしても後付けさせたい内容がある場合は、別撮りをする場合もあります。あまりしない方がいいとは思いますが……)。
対してゆっくり実況の場合はセリフを考える必要がありますね。作業的には肉声実況でいう台本作成の立ち位置ですかね。
お次はカット作業についてです。
肉声実況の場合不要なトーク個所をカットする作業があります。
ゆっくり実況の場合はこれからトークを作成するため、カット作業は発生しません。
作業量の面では実況の軸であるトークを作成する必要がない分、肉声実況が楽です。
しかし、トークの融通が効くという面では、後付けのゆっくり実況の方が強いですね。これらを踏まえると、五分五分といった感じでしょう。
結局おすすめはどっちなの?
さて、ここまで2つのスタイルを比較してきましたが、比較内容から判断するならば私はゆっくり実況が良いと思います。
しかし、肉声実況にはゆっくり実況にはない大きな強みがあるのです(後述します)。それらを踏まえて、結局のところどちらのスタイルがゲーム実況に適しているのかを回答していきます。
私の回答は、
ゲーム実況をする目的による
です。
どういうこっちゃ?そう思った方に解説していきます。
肉声実況がお勧めな方
さあ、まずは前述したゆっくり実況にはない肉声実況の強みについて述べていきます。
その強みとは、
個人のブランディングに適している
ということです。
想像してみてください。例えばあなたが実況者として有名になった場合、その人気は誰に対して向けられるのか。それは実況者本人です。
しかし、ゆっくり実況の場合は違います。自信が作成したゆっくり実況動画が人気になっても、あくまでその人気は動画に対するものに過ぎません。
動画作成者自身に人気が向けられる比率は、肉声実況と比べると格段に落ちるでしょう。そう考えると、肉声実況は以下の様な方に適しています。
・あなた自身に人気を集めたい方(将来実況者としてイベントに参加したいなどの願望がある人)
・生放送での収益を得たい方
上記のように、人が実況をすることに意味がある目的を持つ方は肉声実況に適しているといえるでしょう。
また、生放送での収益化は今後拡大する見込みです。そこを狙っていきたいのならば、作業の重みは度外視してでも肉声実況一択といえるでしょう。
ゆっくり実況がお勧めな方
対してゆっくり実況はどうでしょうか。見ていきましょう。
・自信をあまり前面に出したくないけど、ゲーム実況をしたい方(自身の声をネットに出したくないなど)
・投稿動画中心に収益を得たい方
上記のように、動画作成者自身の人気にあまりこだわりの無い方に適しているでしょう。
ゆっくり実況は生放送に不向き(方法としては存在するが、かなり大変)なので、放送からの収益を求めず投稿動画中心の活動をしたい方はゆっくり実況がお勧めです。
まとめ
いかがだったでしょう。皆さんに適した実況スタイルは見つかったでしょうか。最後に軽くまとめます。
肉声実況は、動画作成者自身が人気になりたい人向け
ゆっくり実況は、動画作成者本人の人気にこだわりがなく自身を前面に出したくない方向け
人によって、ゲーム実況をやる目的は異なると思います。自身にあった実況スタイルを見つけて、楽しんで活動をしていくためのお手伝いが出来たら幸いです。ぜひとも参考にしてみてくださいね。
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