こんにちは、しょみんです。
今回もAfter Effects 講座をやっていこうと思います。
After Effectsって操作難しい……
After Effects触りたての方からは、そんな悩みをよく聞きます。
確かにAfter Effectsって考え方が独特で、直感的に動かしにくい操作や、ちょっとした操作がやりにくいときってありますよね。
私も、いらいらしつつPCとにらめっこしながら必死に操作方法を検索しまくっていた日々を思い出します。
そんなわけで、今回はそんなあなたのいらいらを解消するべく、
ちょっとした操作
にポイントを当てた解説をしてみようかと思います。
目次
今回ご紹介する機能はこれ!
さあ、満を持してご紹介するはこの機能!
シーケンスレイヤー
です。
シーケンスレイヤーって何?
シーケンスレイヤーとは、タイムライン上にて選択したレイヤーを一定の間隔で並べてくれる機能です。
どんな感じかというと……

こんな時にシーケンスレイヤーを使うと……

縦に重なっているレイヤーを、一瞬で重ならないよう横に並べることが出来ます!!
シーケンスレイヤーの使い方
では、シーケンスレイヤーの使い方についてご説明していきます。
シーケンスレイヤーのウインドウを開く
まずは並べたいレイヤーをすべて選択しましょう。
次は、「アニメーション」→「キーフレーム補助」→「シーケンスレイヤー」からシーケンスレイヤーウインドウを表示させましょう。
するとシーケンスレイヤーウインドウが開きます!
レイヤーの重なり具合を設定しよう!
シーケンスレイヤーのプロパティをいじって、レイヤーの重なり具合を調整してみましょう!
各プロパティの説明
①オーバーラップ
オーバーラップとは、画面に他の画面を重ねるように浮かび上がらせる画面切り替えの技法のことです。当項目はこの技法の設定有無を選択する箇所になります。
チェックを入れない状態でOKを押下した場合は……
これが……↓
こう並び替えられます!↓
チェックを入れた場合は、非活性のプロパティ値を編集できるようになります。↓
②デュレーション
デュレーションは、レイヤーの重なり具合を調整する箇所になります。もう少し詳細にお話ししますと……
この項目で指定した時間分だけレイヤーを重ねて並ばせることが出来ます。
実例を見てみましょう。
こんな感じです!! ↓

このように、当項目で設定した時間だけレイヤーを重ねて並べることができます。
ちなみに、この項目を0秒でOKを押すと、レイヤーを重ねずに並べることが出来ます。(オーバーラップにチェックを入れないでOKを押した時と同じ効果を得られます。)
③トランジション
トランジションは、画面切り替え効果を設定する箇所になります。設定内容は以下の3つ。
・オフ
・前面レイヤーをディゾルブ
・前面レイヤーと背面レイヤーをクロスディゾルブ
オフは特に説明不要だと思うので省略します。では、各設定内容について説明していきます。
※ちなみに「ディゾルブ」とは、画面に他の画面を重ねるように浮かび上がらせる画面切り替えの技法(オーバーラップと同じ意味)です。
A 前面レイヤーをディゾルブ
まずは、「前面レイヤーをディゾルブ」について説明していきます。
これは、上位レイヤーの不透明度にアニメーションを付ける設定です。
ただし、アニメーションを付ける箇所は上位レイヤーと下位レイヤーが重なっている箇所となります。
具体的に見てみましょう。
シーケンスレイヤーを「前面レイヤーをディゾルブ」で適用。するとこんな感じ ↓

これを再生してみると…… ↓
となります!
何となくイメージはつかめたでしょうか?もう一度言葉でまとめると……
上位レイヤーと下位レイヤーの重なっている箇所に、上位レイヤーの不透明度を0にするアニメーションを作成する機能
となります。
B 前面レイヤーと背面レイヤーをクロスディゾルブ
お次は、「前面レイヤーと背面レイヤーをクロスディゾルブ」について説明していきます。
これも、さきほど同様レイヤーの不透明度にアニメーションを付ける設定です。
しかし、さきほどとはちょっと違うアニメーションの付き方をします。
具体的に見てみましょう。

先ほどと同様、不透明度にアニメーションが付いていますね。しかし、さっきとはちょっと違うキーフレームの付き方をしています。
再生した動画はこちら ↓
微妙に質感が違うのが分かりますでしょうか?では、「前面レイヤーをディゾルブ」との違いを説明していきます。
下位レイヤーと重なっている箇所に、上位レイヤーの不透明度が「100 → 0」になるアニメーションを追加
●前面レイヤーと背面レイヤーをクロスディゾルブ
下位レイヤーと重なっている箇所に、上位レイヤーの不透明度が「100 → 0」になるアニメーションを追加
上位レイヤーと重なっている箇所に、下位レイヤーの不透明度が「0 → 100」になるアニメーションを追加 ←ここが違う!
このように、上位レイヤーとフェードアウト・フェードインするようなアニメーションを自動でつける機能が、
「前面レイヤーと背面レイヤーをクロスディゾルブ」
となります。
まとめ
シーケンスレイヤーの説明は以上です!いかがだったでしょう。
この機能、レイヤーを一定の間隔で素早く並べたいときにとても重宝する機能です。
また、素早くフェードアウト・フェードインのアニメーションを作成するのにも使える機能となります。
ぜひこの機能の使い方をマスターし、皆さんの動画制作の作業効率化に繋げていただけたら幸いです。
では、また次の記事でお会いしましょう!!
▼After Effects講座の記事はこちらから
●【After Effects 講座】柔らかいぼかしを作成するテクニック
●【After Effects 講座】「弾ける球」アニメーション解説
コメントを残す