【After Effects 講座】「弾ける球」アニメーション解説

 
こんにちは、しょみんです。

今回は、After Effects を使用した「弾ける球」のアニメーションについて作成方法を解説していきます。作成後の映像は下記のムービーをご覧ください。
 
【弾ける球 アニメーション】
 


 

目次

球のアニメーションを作ろう

まずは、画面下部から飛び上がって落ちる球のアニメーションを作りましょう。

球が飛び上がって落ちるまでのアニメーション

タイムラインはこんな感じ。

まずは、シェイプレイヤーから円を作成します。

次に、位置とスケールに対してキーフレームを作成していきましょう。

0秒時(初期配置)のぱらめーたは下記の通り。

大体0.5秒付近で球が頂点に達します。球が飛び上がって、細長い球が正円になりつつ飛び上がるよう、パラメータを調整します。

その時のパラメータは下記の通り。

そして、大体1秒辺りで球が落下し終えます。その際に、スケールの横幅を狭めながら落下させることに注意しましょう。

パラメータは以下の通り。

さあ、これで球が飛び上がってから落下する球のアニメーションが作成出来ました。

出来上がりはこんな感じ↓

 
……君、何かイメージ違くない?

そうです、なんかすごく機械的な動きになってしまってますね。そういう時は速度の調整をしましょう。

速度調整

では、お次は球のアニメーションの速度調整をしていきましょう。

位置

まずは、アニメーションを付けたパラメータ「位置」の速度調整をしていきます。

下記赤枠の箇所をクリックしてください。ここをクリックすることで、パラメータ「位置」の値をグラフエディタの確認対象とすることが出来ます。


 
 
下記画像を参考に、赤枠をクリックしてグラフエディタを開いてください。
 

グラフエディタはパラメータの遷移をグラフで確認することが出来ます。さらには、値の調整も出来るので、アニメーション作成時には欠かせない機能となっております。

では、速度調整をしていきましょう。

キーフレームを作成した位置に小さな正方形があると思います。

そこをクリックするとハンドルが現れるので、それを操作してグラフの形を調整していきましょう。

グラフの完成系は下記の画像のようになります。

 縦軸:速度
 横軸:時間

上記グラフを説明します。

 頂点に行くまで:速度最大から徐々に減速
 落下するまで :速度0から徐々に加速

調整完了後は、下記のイメージになります
 

 
位置の調整はいい感じですね。

ただ、スケールの調整がいまいちなので、今度はそちらを修正していきましょう。

スケール

先ほどと手順は同様に、スケールのグラフエディタを開きましょう。

グラフイメージはこんな感じです。

 縦軸:スケールのパーセンテージ
 横軸:時間

上記グラフを説明します。

 頂点に行くまで:最初が拡大のスピードが大きく、徐々に拡大のスピードを減速
 落下するまで :縮小スピードが加速

というイメージです。ちなみに、赤が横幅、緑が立て幅のスケール値になります。

調整完了後は、下記のイメージになります。

 
おおー、徐々にいい感じになってきましたね!

では、球のアニメーション(飛び上がって落下)については以上となります。

お次は弾けた後の円のアニメーションを作成していきましょう。
 

弾けた後の円のアニメーションを作ろう

では、弾けた後の円のアニメーションを作っていきましょう。

完成系は下記の動画参照。

 
まずは、後ろ側の薄い円から作成していきましょう。

薄い円

まずは、背景レイヤーを用意。背景レイヤーにエフェクト「円」を適用しましょう。

お次はエフェクト「円」のパラメータ「半径」にキーフレームを打っていきましょう。

0秒地点は以下の通り。


 
 
大体0.5秒付近で円が開き終わるイメージでキーフレームを打っていきましょう。

パラメータは下記の通り。
 

 

 
お次はグラフエディタで速度調整をしていきましょう。

下記のイメージで、パラメータ「半径」の調整をしてください。

最後に、円の不透明度いキーフレームを打ちましょう。

円が広がるアニメーションの中央辺りにキーフレームを打ち、広がり終わるちょっと前で不透明度を0%にしましょう。

これらの調整が完了すると、下記の動画の様な円が完成します。

薄い円の作成は以上です。

お次はリングのアニメーションを作成しましょう。

リング

まずは、先ほど作成した薄い円をコピーしましょう。
※不透明度のアニメーションは、キーフレーム開始位置の値を100%に修正しておきましょう。

お次は、エフェクト「円」のパラメータを下記の通りに設定してください。

【0秒地点のパラメータ】

大体0.5秒付近でリングが開き終わるイメージでキーフレームを打っていきましょう。

パラメータは下記の通り。

これらの調整が完了すると、下記の動画の様な円が完成します。

薄い円と合わせると…

こんな感じです。

弾けた後の円のアニメーションは以上となります。 

長方形が円の外側に弾けるアニメーションを作ろう

お次は長方形が円の外側に向かって弾けるアニメーションを作っていきましょう。

まず、コンポジションパネル上で右クリック。新規 → シェイプレイヤーを選択してください。

シェイプレイヤー作成後、追加から「長方形」と「塗り」を適用しましょう。

追加したコンテンツ「塗り」の色を白に変更します。そして、「長方形パス」のスケールを調整し、横幅を調整しましょう。

さて、では長方形の素材がこれで出来上がりましたので、作った長方形をアニメーションさせていきましょう。

まずは、追加から「空のグループ」を選択しましょう。


 
すると、こんな配置になります。
 

 
グループの追加を確認したら、次はグループに「塗り」と「長方形パス」をドラッグ&ドロップ。すると、グループ配下に「塗り」と「長方形パス」が移動します。

次は各効果にキーフレームを打っていきます。対象効果のパラメータは以下の通り。

【長方形パス】
 サイズ   0秒  (5.0 , 0.0)
       0.5秒   (5.0 , 300.0)

【トランスフォーム:グループ】
 位置    0秒  (0.0 , 0.0)
       0.5秒   (0.0 , -473.0)

 スケール    0秒  (100.0 , 100.0)
         0.5秒   (100.0 , 0.0)

キーフレームが打ち終わったら、打ったキーフレームの末尾にイージーイーズ(減速効果)を適用しましょう。キーフレームを選択して「F9」で適用できます。

作り上げたアニメーションは以下のようになっていると思います。

では、お次は作成した長方形を複製していきます。

追加から「リピーター」をクリック。

追加を確認したら、「トランスフォーム:リピーター」の位置プロパティを (0.0 , 0.0) に修正しましょう。


 
続けて「リピーター」のコピー数プロパティを 16 、「トランスフォーム:リピーター」の回転プロパティを (0x + 22.5°) に修正しましょう。


 
すると……
 

これにて完成!

これですべての素材の準備が整いました。あとは、作成した素材の位置を組み合わせると……!

 
となります!

まとめ

いかがだったでしょうか。

今回作成したアニメーションは、タイトルコールにおけるトランジションや、各シーンのちょっとしたアクセントとして使用することができます。使っている技術も応用可能な基礎的な内容となっておりますので、習得しておいて損はありませんよ!

今後もこういったノウハウ記事は書いていこうと思います。もし、私に解説してほしいエフェクト演出があれば、問い合わせフォームよりご連絡ください。

では、また次の記事でお会いしましょう!
 
 
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