「たくさん動画を投稿したい!でも時間がなくて…」
動画を作成する工程はいくつもあれど、その中で一番時間がかかる部分とはなんぞや。それは、
『考える部分』
です。そしてゆっくり実況者の考える部分とは、
『台本作成』
の工程です。
テロップ挿入、動画カット、トランジションの挿入、SE挿入などなど。いくつもの作業はありますが、これらの作業はあくまで機械的に出来る作業であり、頭はそれほど使いません。決まった動作を繰り返すだけであるため、作業時間の想定も容易に可能です。
しかし『台本作成』の作業はそうはいきません。
なぜならアイディアが思いつかない場合、作業が何も進まないからです。そして、アイディアをひらめくまでの時間は可変です。5分で思いつくときもあれば、何ヶ月考えても思いつかないときもある。
それが『台本作成』の作業です。
ということは!
「たくさん動画を投稿したい」
そんな希望を叶えるためには、この『台本作成』にかかる時間を安定させ、かつスピードを高める必要があるということです。
そんなわけで!
今回は面白い台本の作成を『30分』で終わらせるためのテクニックを4つご紹介していこうと思います。
目次
面白い台本をすばやく作るには?
まずは面白い台本の定義をしておきましょう。面白い台本とはずばり!
『掛け合いで魅せる台本』
のことです。
ゆっくり実況の場合、実況のトーク内容は後付です。この、後付のトークをいかに面白く作ることが出来るかが、面白い動画を作るための鍵になってきます。
では掛け合いで魅せていくためにはどうすればいいのか。それを解決する鍵は、
『漫才』
です。
漫才の要素を実況動画に盛り込んで行くのです。ゲーム画面を映しつつ、漫才的な掛け合いで実況していくイメージです。それにより、あなたの動画はより面白いものになっていきます。しかし、ここでとある問題が。
「そんな漫才の要素を盛り込んだ面白い台本なんてすぐ作れないよ…」
確かにお笑い要素を含めた台本を作るには、多くの時間がかかるように思えます。
そんな方は、後述の4つのテクニックを参考にしてみてください。これらのテクニックを意識することで、面白い台本をより早く作成することが可能です。ぜひ最後までチェックしてみてくださいね。
なお、台本内の基本的なボケの考え方は以下の記事にて解説しておりますので、ぜひご参照ください。
テクニック1:ボケ重ね
テクニックの1つ目は『ボケ重ね』。
同種のボケを3回連続で行うテクニックのことです。具体例を見てみましょう。
上記動画の5分50秒あたりでこのテクニックを使用しています。掛け合いを抜粋します。
ボケ :カメラはヨドバシカメラ。
ツッコミ:ヨドバシカメラじゃねーか。
ボケ :ビーッグビッグビッグビッグヤマダ。
ツッコミ:異物混入してるんですが。
ボケ :ヤージマ。
ツッコミ:誰やねん。
このように、同カテゴリのボケをテンポよく出し続けることで笑いを誘います。
また、ボケを重ねる回数は3回をお勧めします。ボケが少なすぎると溜めが物足りず、逆に多すぎるとやり取りが冗長に感じられてしまいます。適切な長さとテンポを意識しましょう。
私は尺を稼ぎたいときによくこのテクニックを使います。もう少し動画時間を稼ぎたいと感じるタイミングがあったらこのテクニックを思い出してくださいね。
テクニック2:天丼
テクニックの2つ目は『天丼』。
同じボケを時間差で使用するテクニックのことです。具体例を見てみましょう。
4分あたりで俳優ネタを使用し、後続のシーンである4分56秒あたりで再度俳優ネタでつなげています。
このように、天丼とは序盤で出したボケを後半にもう一度出すことで笑いを取るテクニックです。汎用性が高く、ポイントでの笑い・オチにも使えるテクニックですので、ぜひとも意識してご活用ください。
テクニック 3:ピントずらし
テクニックの3つ目は『ピントずらし』。
視聴者が想像しているものを裏切る流れを作るテクニックのことです。ちなみにテクニックの名称自体は私が勝手に名付けたものです。すみません…。
具体例を見てみましょう。
上記動画の50秒あたりでこのテクニックを使用しています。
ツッコミ:なに手元にかつおもっとんねん。生臭いわ。
ボケ :うわああああああああああああああ。
ぶにゅ。
ツッコミ:音がやさしすぎるわ。
ボケ :周囲から悲鳴が上がる。大量の血があたりに飛び散った。
ツッコミ:店長の?
ボケ :かつおの。
ツッコミ:かつおのかよ。そりゃ生臭くて悲鳴も上がるわ。
上記のように、カツオで店長を殴り、視聴者へ
「店長が怪我をした」
という意識を与えます。
「怪我をした→血が出る」
といった当たり前の連想を想定した上で、血が出たのは店長ではなく殴ったカツオの方だという視聴者が想定する展開を裏切ります。このような想定外の出来事は笑いが起きやすくなるので、積極的に活用していくのをお勧め致します。
ニアピン言語
テクニックの4つ目は『ニアピン言語』。
何気ない言葉を語感の近い言葉に言い換えるテクニックのことです。ちなみにテクニックの名称自体は私が(以下略
具体例を見てみましょう。
上記動画の4分8秒あたりでこのテクニックを使用しています。
ボケ :やつらのモツ食べる。
ツッコミ:いってねーわそんなこと。獰猛過ぎるわ。
上記のように、ツッコミ側が発した何気ない言葉を語感の近い別の言葉に言い換えることで笑いを取ります。そして、なるべくならば普段では発するタイミングがないような言葉で言い換えることをお勧めします。
笑いを生むためにはギャップが必要であり、何気ない言葉とギャップを作り出すためには、真逆の突拍子のない異常な言葉で言い換えるのがベストなのです。ぜひとも意識してみてくださいね。
どうしてもネタが思いつかない方へ
「どうしても台本のネタが思いつかない…!!」
そんな方は、笑いの作り方をプロから学び取ってみましょう。以下のサイトがとても参考になります。
■ネタ書き起こし帳
https://xn--n8jlkyu1205f7n3ax04a.biz/
上記サイトは人気芸人さんのネタを文字で書き起こしているサイトです。プロのネタを文字で見ることで、伏線の張り方・言葉選び・笑いを構成する流れを学び取ることが出来ます。
台本を作る際の気付きにもなりますので、ぜひとも参考にしてみてくださいね。
まとめ
以下、ポイントをまとめます。
1:ボケ重ね同種のボケを3回重ねるテクニック
2:天丼すでに出したボケを時間差で再度使用するテクニック
3:ピントずらし話の構成から視聴者へ展開を想定させ、それを裏切るテクニック
4:ニアピン言語何気ない言葉を語感の近い他の言葉に置き換えるテクニック
テクニックを意識することで、台本の作成はよりスムーズになることでしょう。ぜひとも皆さんご活用ください!
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